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天と地は揺り動かされる

天と地は揺り動かされる
終わりの日の預言的なしるし

By Admin — 2025年7月15日

歴史の中には、世の騒音があまりにも大きくなり、平安の声がかき消されてしまう瞬間があります。私たちは、震える見出し、崩れゆく土台、そして恐れの重みに静かに心が砕かれている世代に生きています。

この壊れやすい世界に、イエスの声は今も鋭く響き渡ります。

📖 ルカ 21:26

「人々は、この世に起ころうとしている事を思い、恐ろしさのあまり気絶します。天の万象が揺り動かされるからです。

これらの言葉は詩的な幻想でも、遠い預言でもありません。それは魂をあらわにする真理であり、終わりの日における人類の状態を語っています。

イエスは、人類が神のさばきを前にして内側から崩れていく様を明らかにされました。空に嵐が集まり、闇が国々に広がる中、イエスが語られた恐れは、社会だけでなく人の心の静かな部屋にも根を下ろしました。不安が支配し、混乱が増し加わります。しかし、その揺れ動く中で、聖なる声が呼びかけます。

恐れるな。顔を上げよ。あなたがたの贖いが近づいている。

この御言葉は、私たちを恐怖で押しつぶすためではなく、天からの目覚ましのラッパです。世の深い夜に響く神のラッパであり、魂を眠りから呼び覚まし、キリストの再臨という希望へと私たちを導きます。



あなたは備えができていますか?

社会が混乱に陥り、経済が震え、天にしるしが現れるとき、イエスは恐れが人々の心を捕らえ宇宙の根本が揺り動かされる時が来ると預言されました。

しかし、信仰者にとって、これらのしるしは絶望の理由ではなく、備えへの呼びかけであり、眠れる魂を呼び覚ますラッパの響きであり、贖いが近いことを思い起こさせるものです。

文脈概観:ルカ21章

ルカ21章は、イエスのオリーブ山の説教の一部であり、神殿の滅亡、ご自身の再臨のしるし、世の終わりについて預言的に語られています。この教えはマタイ24章マルコ13章とも並行し、ルカ独自の強調も加えられています。

イエスは次のことを語られました。

  1. エルサレムの滅亡(紀元70年に成就)
    紀元70年、ローマ軍ティトゥス将軍(後の皇帝)の指揮のもと、エルサレムとヘロデの神殿を包囲し、滅ぼしました
  2. ご自身の再臨までの長期的な預言的しるし
  3. 終末を特徴づける宇宙的・全地的な苦難

ルカ21:26の解説

「人々は恐ろしさのあまり気絶する」

  • ギリシャ語原文は「恐れのために気絶する」、すなわち恐怖で倒れるほど圧倒されることを意味します。
  • これは普通の不安ではなく、強烈で麻痺させるような恐怖です。
  • 人々の勇気や安定が崩れ去る、世界的なパニックと精神的苦悩を示しています。

関連聖句

イザヤ 13:7-8
それゆえ、すべての手は弱り、すべての人の心はとける。

彼らはおじ惑い、苦しみと痛みに捕らえられ、産みの苦しみをする女のように苦しむ。彼らは互いに驚き、その顔は炎のようになる。
黙示録 6:15-17
15 地の王たち、諸侯、千人隊長、富める者、強い者、すべての奴隷、すべての自由人が、ほら穴や山の岩間に身を隠し、

16 山と岩に向かって言った。「われわれの上に倒れかかって、御座に座っておられる方の御顔と、小羊の怒りからわれわれを隠してくれ。

17 小羊の怒りの大いなる日が来たのだ。だれがそれに耐えられようか。」

「この世に起ころうとしている事を思い」

  • 「思い」は差し迫る災いへの期待や恐怖を含意します。
  • 世界は今起きていることに驚くだけでなく、これから起こることに恐れおののいています
  • この御言葉は、患難時代の預言的な予告であり、(自然的・政治的・霊的)出来事が激化し、神のさばきのしるしとなる時代を描写しています。

関連聖句:

2テモテ 3:1
「終わりの日には困難な時代が来ることを知っておきなさい。」
マタイ 24:6-8
また、戦争や戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることですが、終わりはまだです。

民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、また、あちこちで飢饉や地震が起こります。

しかし、これらはすべて産みの苦しみの初めなのです。

🌌 「天の万象が揺り動かされる」

  • この句は、天体の異変、すなわち文字通りの宇宙的激変(太陽の暗転、星の落下など)や、霊的領域の動揺を指します。
  • 「万象」には、御使い天体悪霊などが含まれ、影響を受けたり、揺り動かされたりします。
  • 天の揺り動かしは、神の介入、すなわち人類史の終わりの到来を告げるものです。

関連聖句:

イザヤ 34:4
「天の万象は溶け去り、天は巻物のように巻き上げられる。その万象は、ぶどうの葉が枯れ落ちるように、いちじくの実が木から落ちるように落ちる。」
ヨエル 2:30-31
30 わたしは天と地にしるしを現す。血と火と煙の柱がある。

31 主の大いなる恐るべき日が来る前に、太陽はやみとなり、月は血に変わる。
ヘブル 12:26-27
26 その声は、かつて地を揺り動かしましたが、今はこう約束されています。「もう一度、わたしは地だけでなく、天も揺り動かす。」

27 この「もう一度」という言葉は、揺り動かされるもの、すなわち造られたものが取り除かれ、揺り動かされないものが残ることを示しています。

霊的教訓と適用

1. 神の警告は憐れみ

  • イエスはこれらを脅かすためでなく、備えさせるために語られました。聖書の警告は悔い改めへの招きです(2ペテロ3:9)。

2. 世は滅びても、神の言葉は立つ

  • 目に見えるものはすべて揺り動かされます。キリストに信頼する者だけが堅く立ちます(ヘブル12:28)。

3. 恐れの時代に信仰が明らかになる

他の人々が恐れで倒れるとき、信仰者は希望をもって顔を上げる:

📖 ルカ 21:28

「これらのことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの贖いが近づいているからです。」


🧭 自己吟味と黙想

ルカ21:26の真理を、知識以上に深く心に刻みましょう。
これらの問いがあなたの魂を探りますように。

🔹 心の点検

  • 今日、私の人生で恐れや不安をもたらすものは何ですか?
  • 私は神に信頼しているでしょうか、それとも世の安定に頼っているでしょうか?
  • 恐れが私の信仰や目的、神の御言葉への従順を麻痺させていないでしょうか?

🔹 目を覚ましているか

  • 私は霊的に目覚めて時のしるしを見分けているでしょうか
  • キリストの再臨への備えと緊張感を持って生きているでしょうか、それとも預言の真理に鈍感になっていないでしょうか?

🔹 信仰と焦点

  • 私の焦点は、世の混乱にあるのか、それとも王の再臨にあるのか?
  • 私の心は見出しに動かされるのか、それとも福音の希望に動かされるのか?

🔹 天の視点

  • 私は天に宝を積んでいるか、それとも揺り動かされるこの世のものにしがみついているか?
  • 天を見上げるとき、宇宙的な恐怖を見るのか、それとも神の約束を見るのか?

🔹 行動への呼びかけ

  • 今日、永遠のものに心を合わせるために、どんな一歩を踏み出すべきか?
  • 贖いが近いという真理で、誰を励ますことができるか?

「あなたがたは自分自身を吟味して、信仰に立っているかどうかを確かめなさい。自分自身を試しなさい。イエス・キリストがあなたがたのうちにおられることを、自分で認めないのですか。もしそうでなければ、あなたがたは失格者です。」— 2コリント 13:5

🔔 まとめ

ルカ21:26は、キリスト再臨直前の感情的・宇宙的激変を描く厳粛な預言の絵です。それは私たちに思い起こさせます:

  • 終末には恐れが世界を支配します。
  • 天の力が目に見えて揺り動かされます。
  • これらは神のしるしであり、単なる自然現象ではありません。

👉 しかし、真実な信者にとって、それはただ一つのことを指し示します。イエスがまもなく来られるということです。

あなたは備えができていますか?

この御言葉は、パニックではなく備えへの呼びかけです。洞窟に隠れるためではなく、顔を上げるため贖い主が来られるからです。

時を知る者として生きましょう。慎み深く、目を覚まし、大胆に。見張り、待ち望み、証しする者として、栄光の王が帰られるその日まで。

「だから、あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るからです。」— マタイ 24:44

🙏 終わりの日の備えと勇気の祈り

愛する天の父よ、

恐れの重みに押しつぶされるこの世で、私はあなたの揺るがぬ平安を求めて、砕かれ、目を覚まし、あなたの前に出ます。主よ、あなたはこれらの日々を前もって語られました。人々の心が絶え、天が震え、地が罪の重みで酔ったように揺れる時が来ると。私はそれを周りに見、また自分の内にも感じます。しかし私は、恐れではなく信仰をもって、目を上げることを選びます。

恐れが忍び寄り、将来が不確かに思える時も、あなたが今も御座におられることを思い起こさせてください。王国が倒れ、星がその位置を失っても、あなたの御言葉は決して動かず、あなたの約束は永遠です。

主よ、この世の嵐があなたの声をかき消してしまった時をお赦しください。混乱を見つめ、あなたの再臨を見張ることを忘れていた時をお赦しください。私の心を目覚めさせてください。惰性から私を揺り動かし、あなたの聖なる期待で私の魂を燃え立たせてください

慌てることなく、しかし緊張感をもって、誇ることなく、しかし大胆に、妥協せず、しかし憐れみ深く生きることを教えてください。恐れで絶える心ではなく、希望に満ちて力強く鼓動する心を与えてください。私の贖い主は生きておられ、まもなく来られるという真理に根ざして。

主よ、私を備え、清め、力づけてください。闇の中で光となり、混乱の中で真理の声となり、王にお会いする備えのできた忠実なしもべとしてください。

天が裂け、あなたが栄光のうちに帰られるその日まで、私は目を覚まし、働き、礼拝し、決して揺るがない者とならせてください。

イエスの力強く、再び来られる御名によって、

アーメン。