聖書研究 行いは言葉にまさる力
By Admin — 2025年9月17日
私たちの忙しい現代社会では、行動に移されない議論や計画に夢中になってしまうことがよくあります。箴言14章23節は私たちに深い真理を思い出させます。「すべての労苦には利益がある。しかし、ただ言葉だけの唇は貧乏に至る。」この御言葉は、私たちが目標や夢、責任にどのように向き合っているかを問いかけています。
ここで言う「労苦」とは、勤勉な働きや努力を指します。ただ忙しいだけではなく、生産的で目的を持つことが大切です。労苦に利益があるという約束は、私たちが一生懸命働くことで、仕事や人間関係、霊的な生活においても、実際の報いが与えられることを示しています。意味のあることに時間とエネルギーを注ぐと、さまざまな形でその実りを見ることができるのです。
一方、この御言葉の後半は警告です。「ただ言葉だけ」とは、空虚な言葉や実行されない意志を表します。私たちはどれほど計画を話し合いながら、実際に行動に移すための一歩を踏み出していないでしょうか。夢や願いを声に出して語るのは簡単ですが、行動が伴わなければ、それはただの夢にとどまってしまいます。その結果、停滞感や、最終的には物質的なことだけでなく、満足や充実感においても貧しさを感じることになるのです。
現代の生活の中で、私たちは計画ばかりで実行に移せないというサイクルに陥ることがあります。たとえば、仕事でのビジョンや、ボランティアへの思い、信仰を深めたいという願いがあるかもしれません。これらの願いについて語ることも大切ですが、本当にそれを実現させるのは私たちの行動です。聖書は「御言葉を行う者になりなさい。ただ聞くだけで終わってはいけません」(ヤコブ1:22)と私たちに呼びかけています。つまり、キリストの教えを聞くだけでなく、それを実践することが求められているのです。
自分自身の人生を振り返ってみましょう。言葉ばかりで行動が伴っていない分野はありませんか?たとえば、祈ると決めていても、継続的に実践できていない霊的な歩みや、職場で改善を話し合っても、実際に変化を起こすための行動を取っていない場合などがあるかもしれません。
今日、私たちはただ言葉にとどまらず、行動に移すことを決意しましょう。具体的に一つ、実際に行動できる分野を見つけてください。小さくても達成可能な目標を立て、それがあなたの願いに近づく一歩となるようにしましょう。毎日10分間祈ること、スキルアップのために講座を受けること、困っている人に手を差し伸べることなど、どんなに小さな一歩でも、それはあなたの労苦に利益をもたらす道です。
信仰と行動をもって前進するとき、神が約束してくださった豊かな人生を見出すことができるでしょう。変化について語るだけで満足せず、自らがその変化となりましょう。すべての労苦において、勤勉な働きと神の御心にかなった心から来る利益を求めていきましょう。