万事が益となる

By Admin — 07 Jul 2025
不確実さや苦しみ、混乱に満ちたこの世界で、私たちは魂を繋ぎとめることのできる約束を切望します。ローマ人への手紙 8:28は、あなたの人生のどんな瞬間も無駄ではなく、どんな痛みも目的なしには与えられていないという神の約束です。
📖 ローマ人への手紙 8:28
「神を愛する人々、すなわち、ご計画に従って召された人々のためには、万事が益となるように共に働くということを、私たちは知っています。」
この学びは、あなたが神との歩みをより深めるために励まし、勇気づけ、挑戦を与えることでしょう。
それは、神の主権、神の愛に満ちたご計画、そして最も暗い試練さえも、あなたの益と神の栄光のために織りなされているという深い真理を明らかにします。
意味を探しているとき、喪失から立ち直ろうとしているとき、あるいは待ち望む季節に信仰に立っているとき、この聖書の学びは御言葉の洞察、魂を探る問い、人生を変える適用を通してあなたを導きます。
これは単なる学問的な分析ではなく、神の約束の心へと進む霊的な旅です。



ローマ人への手紙8章の理解
ローマ人への手紙8章は、聖書の中でも最も勝利に満ち、希望にあふれた章の一つです。使徒パウロは聖霊に導かれて、ローマの信徒たちに、彼らの霊的な安全、聖霊の内住の力、キリストにある永遠の希望を確信させるために書き送りました。この章は力強い宣言から始まります:
ローマ人への手紙 8:1 - 「こういうわけで、今や、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。肉に従って歩まず、御霊に従って歩む者たちには。」
パウロは、御霊の導き、神の子としての信者のアイデンティティ、そして今の時の苦しみは、やがて現れる栄光に比べれば取るに足りないというテーマへと移っていきます。
聖句の分解
「私たちは知っています」
これは願望や不確かな希望ではありません。大胆な断言です。迫害下の信者に宛ててパウロは確信をもって「私たちは知っています」と述べます。それは信仰と神のご性質の啓示に根ざした知識です。状況を超えた深い確信を表しています。
「すべてのことが」
「すべてのこと」は人間の経験のすべて、喜び、悲しみ、勝利、失敗、痛み、平安を含みます。何一つ無駄にはなりません。神は暗い糸も黄金の糸も用いて贖いの物語を織りなされます。
「共に働いて益となる」
「共に働く」という語はギリシャ語の「シネルゲオー(synergeo)」から来ており、協力や調和を示唆します。神はあらゆる状況を用いて神のご計画を成し遂げられます。
👉 すべてのことが単独で良いわけではありませんが、共に用いられてより高い永遠の目的に仕えます。
「神を愛する人々に」
この約束は条件付きです。これは神を愛する人々、すなわち従順と明け渡しをもって神を愛する人々に向けられています。
神への愛は私たちの心を神の御心に合わせ、神の変革の御業に心を開きます。
「ご計画に従って召された人々に」
神の召しは気まぐれではありません。それは神の予知とご計画に基づいています。神の召しに応じる者は、意味と使命に満ちた人生へと招かれます。
神のご計画は一時的なものではなく、永遠のものです。
ローマ8:28を現代に適用する
今日の不確実さ、絶望、急速な変化に満ちた世界において、ローマ8:28は揺るがぬ真理となります。
失業、健康危機、家庭の崩壊、心の苦しみに直面しても、この御言葉は神がなお主権者であることを保証します。
混乱の中にあっても、神はあなたの人生を永遠の益に向けて整えておられます。痛みのない人生が約束されているのではなく、目的に満ちた人生が約束されています。神が細部にまで関わっておられることを知って、安らぐことができます。
聖書の関連箇所
創世記 50:20 — 「あなたがたは私に悪を謀りましたが、神はそれを善に変え、多くの人々の命を救うために、今日のようにしてくださいました。」
詩篇 34:18 — 「主は心の打ち砕かれた者の近くにおられ、悔いた心の人を救われる。」
イザヤ書 55:8-9
8 「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、あなたがたの道は、わたしの道と異なる」と主は言われる。
9 「天が地よりも高いように、わたしの道は、あなたがたの道よりも高く、わたしの思いは、あなたがたの思いよりも高い。」
箴言 3:5-6
5 「心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りに頼るな。
6 どのような道を歩むにも主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」
ヨブ記 23:10 — 「しかし、主は私の歩む道を知っておられる。主が私を試みられるとき、私は金のようになって出てくるであろう。」
伝道者の書 3:11 — 「神はすべてを時にかなって美しくされた。また、人の心に永遠を与えられた。しかし、人は神が行われる御業を初めから終わりまで見きわめることができない。」

心を探る自己省察の問い
ローマ8:28は深い内省へと私たちを招きます。それは神のご計画を信頼するだけでなく、神との関係を見つめ直すよう呼びかけています。
心を揺さぶり、霊的成長を促すための問いをいくつか挙げます:
私はどう応答するか?
• たとえ自分の痛みさえも神の善きご計画の一部だと信じたなら、私はどう応答するでしょうか?
• すべての試練の中で神が舞台裏で働いておられると確信したなら、私はどのように生きるでしょうか?
• 遅れや挫折、拒絶を、神の導き直しと見なしたなら、私はどう反応するでしょうか?
私は…?
• 物事がうまくいく時だけ神を愛しているのか、それとも嵐の中でも神を愛しているのか?
• 神のご計画に自分を合わせているのか、それとも自分の計画に固執しているのか?
• 試練を通してキリストに似た者になっているのか、それとも苦々しくなっているのか?
私は…?
• 人生が良いと感じられない時でも、神が善であると信じているか?
• 迷った時、御言葉に立ち返るか、それとも自分の理解に頼っているか?
• 永遠の目的をもって生きているか、それとも一時的なものに囚われているか?
結論
ローマ人への手紙 8:28は、慰めの言葉以上のものであり、神の摂理の啓示であり、あなたの人生は偶然ではないという宣言であり、神は常に働いておられるという思い出させです。たとえ闇夜が長く、道が見えなくても、この御言葉はあなたの魂にささやきます:
「神はあなたを忘れておられない。」
一滴の涙も無駄になりません。一つの試練も見過ごされません。すべてのこと—そう、これさえも—神の完全なご計画に織り込まれています。
しかし、この約束は誰にでも与えられているのではありません。神を愛する人々、神の召しに従って歩む人々に特別に与えられています。
その愛は震え、葛藤することがあっても、しがみつき、耐え忍びます。そしてその心に、神は壮大なものを約束されます:
すべての痛みは目的に仕え、すべての悲しみは栄光の前にひれ伏します。
「神を愛する人々、すなわち、ご計画に従って召された人々のためには、すべてのことが共に働いて益となることを、私たちは知っています。」 — ローマ人への手紙 8:28
それはあなたにとって何を意味するのでしょう?
それは、混乱の中でも安らぐことができるということです。
理解できなくても信頼できるということです。
人生が理解できなくても神を愛し続けることができる—神が働いておられるからです。
この真理があなたの苦しみ方を変えますように。 待つ姿勢を変えますように。戦いの中の賛歌、嵐の中の錨となりますように。
神の御手が見えなくても—神の御心を信じてください。
道が見えなくても—御言葉を信じてください。
神は常に善であり、あなたの益のためにすべてを働かせておられるのです。

🙏 祈り
愛する天の父なる神様、
あなたは私の勝利の時だけでなく、谷間にいる時も私を見ておられる神です。
時に私はあなたのなさることが分かりません。
あなたの御手をたどれず、あなたのご臨在を感じられないこともあります。
人生が理解できず、痛みが大きく、沈黙が重く感じる時もあります。
しかし主よ、私は選びます—たとえ痛みの中でも—
あなたが働いておられることを。
何一つ無駄にならないことを。
このことさえも、善のために用いられることを。
あなたの御言葉はこう言います。「神を愛する人々、すなわち、ご計画に従って召された人々のためには、すべてのことが共に働いて益となる。」
神様、もっとあなたを愛したいです。
もっとあなたを信頼したいです。
道が暗く、答えが与えられなくても、あなたのご計画の中を歩みたいです。
私の壊れた部分を美しいものに造り変えてください。
私が忘れたいと思う人生の部分—喪失、失敗、恐れ—をあなたの栄光のために贖ってください。
失ったものだけでなく、あなたが築いておられるものを見させてください。
問いを信頼に、不安を平安に、疑いを信仰に変えてください。
父よ、私の心をあなたの心に合わせてください。
快適さのためでなく、召しのために生きさせてください。
安易さのためでなく、永遠の目的のために。
決して私を見捨てないでくださり、ありがとうございます。
私がまだ理解できない細部にまで主権を持っていてくださり、ありがとうございます。
あなたが著者であり、私の物語はまだ終わっていないことを思い出させてください。
もう一度あなたを信じる勇気をください。
なお従い続ける忠実さをください。
そして、「このことさえも…あなたのものです」と明け渡す心をください。
イエス様の尊い御名によって、
アーメン。